
ドローンによる作戦で, 発射機とロシア防空網の探知能力を拡大する役割を担う96L6レーダーが損傷したとみられている
ウクライナ軍情報当局は, クリミアに配備されていたロシアのS-400トリウームフ防空システムの構成機器2基を攻撃したと発表した。作戦は7月25日から26日にかけての夜間に実施され, 無人システム部門のオペレーターが参加したとされている。
GURの略称で知られるウクライナ国防省情報総局によると, ドローンは発射機1基と96L6レーダー施設を攻撃した。同機関が公開した映像には, 地上に配置された装備が攻撃を受け, その後に火災が発生する様子が映っている。

陣地の正確な位置は明らかにされていない。また, 使用されたドローンの種類, 飛行距離, 作戦に投入された機体数についても詳細は公表されていない。

現時点で, ロシア当局は今回の出来事について詳細な公式評価を発表していない。このため, 装備が完全に破壊されたのか, あるいは修復可能なのかを独立して確認することはできない。
ロシアのS-400が撃墜するために設計されたドローンが, 逆にその構成機器2基を炎上させた
S-400地対空ミサイルシステムは, 最大400km離れた航空機やミサイルを撃墜するために設計されている。しかし7月25日から26日にかけての夜, その能力でも占領下のクリミアに配置されていた発射機とレーダーを守ることはできなかった… pic.twitter.com/lyPmnWWAMj
— Euromaidan Press (@EuromaidanPress) 2026年7月27日
レーダーはS-400のシステム構成における重要な要素
96L6は, さまざまな高度にある目標を探知するために使用される移動式の3次元監視レーダーである。S-400のシステム構成における主な役割は, 部隊の状況認識能力を高め, 目標の追跡と迎撃を担当するほかの構成機器に情報を提供することにある。

この装備は, 低高度, 中高度, 高高度を飛行する航空機, ドローン, その他の脅威の識別を支援できる。物体を探知すると, レーダーはその座標を指揮統制システムと, ミサイルの誘導を担当する多機能レーダーへ送信する。
このため, 96L6レーダーを1基失うと, 防空部隊のカバー範囲と対応能力が一時的に低下する可能性がある。ただし, 他部隊のレーダーが情報を共有できるほか, 一部の構成機器は交換または再配置できるため, S-400システム全体が無力化されたことを必ずしも意味しない。
S-400トリウームフとは
ロシアの防衛産業によって開発されたS-400は, 中距離および長距離に対応する移動式防空システムである。航空機, ドローン, 巡航ミサイル, 特定の種類の弾道ミサイルに対処するために設計された。

完全な1個部隊は, 1台の車両だけで構成されているわけではない。システムには, 指揮所, 捜索および管制レーダー, 発射機, 支援車両, 複数種類の迎撃ミサイルが含まれる場合がある。
ロシアの国営武器輸出企業ロソボロネクスポルトが公表した情報によると, 海外市場向けの構成では, 最大380km離れた空力目標と, 最大60km離れた特定の弾道目標を攻撃できる。実際の射程は, 使用するミサイル, 高度, 飛行経路, 目標の特性によって異なる。
クリミアには重要な軍事施設が集中
クリミアには, ロシア軍が使用する航空基地, レーダー, 指揮センター, 防空陣地が存在する。全面的な紛争が始まって以降, ウクライナはミサイルや無人システムを使用し, これらのインフラに対する作戦を実施してきた。
レーダーや発射機への攻撃は, 防空網に隙間を生じさせ, ドローンの早期探知を困難にし, 軍事施設の防衛を担当する部隊への圧力を強めることを目的としている。
ただし今回の事例では, 実際の影響の規模は, 攻撃を受けた装備の状態と, ロシアが防空部隊の構成機器を交換または再配置できる能力によって決まることになる。
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出典および画像: ウクライナ国防省情報総局 | Militarnyi | Wikimedia | Rosoboronexport。このコンテンツはAIの支援を受けて作成され, 編集チームによる確認を受けています。
